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エベレスト・富士山報告会のパンフレット
野口さんの挨拶

 これほどまでに、当初計画とかけ離れたヒマラヤ遠征は今回が初めてでした。4月19日に行う予定のエベレストベースキャンプでの清掃活動も北京五輪の聖火が山頂に灯る5月10日前後までは衛星通信などの使用が禁止されていたため、同時清掃を開催する事ができませんでした。当田よベースキャンプ手前のゴラクシップからの中継となりましたが、若村麻由美隊長を通じて参加者およびスタッフの皆様の気持ちが確かにヒマラヤに伝わってきました。 また氷河湖調査では、イムジャ氷河湖、ロウアー・バルン氷河湖、パンチポカリ氷河湖及び98年に決壊をしたサバイ氷河湖の視察をする事ができました。バングラデシュでは昨年の7月 に訪れた、ハシャリ村および侵食が最も激しいといわれているベンガル湾のハティア島を視察してまいりました。ヒマラヤ地域からの雪解け水がインド、バン グラデシュを通りベンガル湾へ流れ出すこの一連の過程を視察する事で、地球温暖化が及ぼす影響が場所によって異なりはするものの、得てして弱い立場の人た ちが最も甚大な被害を受けているという現状を目の当たりにしてきました。
 5月23日には、神戸で開催されたG8環境大臣会合記念特別シンポジュウムに出席し、ヒマラヤ地域の氷河融解および氷河湖問題について現場の危機的状況を訴え、シンポジュウムからのメッセージに氷河湖問題を取り入れる事ができました。6月中旬に福田総理が発表する予定の「福田ビジョン(仮名)」に、氷河湖対策が記載されるか?日本政府として具体的なアクションを起こしてくれるか?最後まで、あきらめず現場の声を訴えてまいります。

壇上でスピーチする野口健氏


野口健氏とナチュロック代表佐藤俊明
 今回も多くの企業サポートを頂き活動をする事が出来ました。心から感謝を申し上げます。有難うございました。若村隊長、3年 連続の富士山清掃隊長ありがとうございました。お陰様で日本の事は安心してお任せしヒマラヤでの活動に専念することができました。そして現場の富士山クラ ブの皆さん、清掃活動後のゴミの再分別や最終処理など人目に付かないところでの作業、お疲れ様でした。また多くの参加者の皆様、富士山のためにせっかくの 休日を返上し清掃活動を行ってくださったこと、感謝しております。皆様の熱い思いに我々、ヒマラヤ組はどれだけ励まされたことか。今回はエベレスト・富士 山同時清掃とはなりませんでしたが、大切な事は気持が1つになるということだとつくづく感じた遠征でした。