HOME > プレスリリース > 1993.4.22 日本経済新聞

1993年4月22日

技術供与先の募集再開


1993年5月4日 日本経済新聞

技術供与先の募集再開 日本ナチュロック需要急増に対応
天然石をはめ込んだコンクリブロック 来春に全国組織を計画

 表面に天然石をはめ込んだ特殊コンクリートブロックを製造・販売する日本ナチュロック(富士吉田市、佐藤悦三社長)は、今夏から技術供与先の募集を再開する。景観保全意識の高まりから需要が急増しているが、同社自身の供給能力が追い付かないため。来春には技術供与先を網羅した全国組織を作る計画だ。

 同社が開発した天然石ブロック「ナチュロック」は、道路、河川、宅地造成などに使われる白いコンクリートブロックの表面にすき間なく天然石をはめ込んだ製品。天然石はみかげ石、鉄平石、溶岩など環境に合わせて選択できる。
日本ナチュロックはコンクリートの地肌が表面に出ず、天然石がコンクリートの中に沈み込まないようにする工法を工夫し、88年から本格発表。公共工事を中心に需要が拡大。ここ数年は売上が倍々ゲームで伸び92年度の販売数量は53万個(10個で1平方メートル分)、売上は約6億円に達した。
技術供与先は現在24社あるが、ここ2、3年は自社の仕事が繁忙だったため新規募集は見送ってきた。しかし、需要拡大で91年に建設した専用工場の生産能力が追いつかなくなった。技術供与先企業の拡大で今年度は売上倍増が目標。また、結束を固め全国に散在する天然石の情報を交換するため来春にも全国組織を作る予定。
同社はナチュロックを使った景観をコンピューターでシミュレーションする景観形成デザイン研究所を四月初め、甲府市内に新設した。今夏には甲府市に本社を移転する計画。