１９９７年９月２５日　コンクリート工業新聞

生態系ピラミッド
日本ナチュロックが出展　ＢＵＦＦ’９７

第八回建築都市・総合技術展（主催ＢＵＦＦ’９７運営委員会）が９月１７日〜１９日の３日にわたって千葉県の幕張において開催されたが、同展示会に日本ナチュロック社は同社製品のナチュロックビオボードによる生態系ピラミッドを二基展示、参観者の注目を集めた。
ナチュロックビオボードは、天然多孔質１００％の生態系を保護する新製品。コンクリート表面に溶岩を付着することによって、四季の変化に応じて天然石の表面にコケ類をはじめとする植物を育成させ、周囲の風土に溶け込んでいく画期的な製品となっている。
同展示会開催中の９月１８日、日本ナチュロック社の佐藤悦三社長は、幕張プリンスホテルにおいて、全国ナチュロック会を開催し、その席上同会の現状を次のように語った。
｢公共事業の削減が明らかになった現在、業界の見通しには非常に厳しいものがあり、なお一層、時代に即応した製品開発が求められている。ナチュロックは、生態系保護というコンセプトを基に開発されたもので、厳しい時代にあっても、生き延びていける製品であると同時に、建材の新しい方向性を示す製品であるとの確信のもと、今後もユーザーのために邁進していきたい｣
続いて会員各社より現状が報告され、次いで財団法人日本生態系協会の岩木晃三総務部長より、生態系保護に関する講演が行われた。また最後に日本ナチュロック社の佐藤俊明専務が挨拶に立ち、次のように語った。
｢現在、全国ナチュロック会は任意の団体であるが、来春までには、もうひとつランクを上げた組織にしたいと考えている｣ 　 引き続き懇親会となりなごやかな歓談が続いた。