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2000年4月17日

天然素材を有効活用活用の護岸パネル


2000年4月17日 日刊工業新聞

日本ナチュロック 天然素材を活用の護岸パネル
都市型河川向け拡販

 日本ナチュロック(東京都港区赤坂7−6−43、佐藤悦三社長)は、天然素材を有効活用した自社開発の河川護岸用パネル「ナチュロック・ビオボード」の拡販に乗り出す。3月に終了した東京都の河川工事で採用されたことを機会に、全国の都市型河川向けに売り込みをかける。
同パネルは、自然共生型の工事材料として、国立公園などをターゲットに販売していた。ところが、今回、東京都港区を流れる都市型河川である古川の護岸工事で採用。コンクリートむき出しの護岸から、天然石張りになったことで近隣住民から好評を得たという。
このため、「都市部でも環境保全や自然環境再生といった機運が高まっている」(同社)と判断し、都市型河川工事向けに販売体制を再構築することにした。
同製品は、薄型のセメントボードに溶岩などを張ったもの。既設のコンクリート構造物の表面に張るため、「河川の環境を破壊することなく、全体の工事費も安く済む」(同)ことが特徴だ。自然石で表面を覆い、溶岩などの多孔質素材を使っているため、コケなどの植物が発生しやすいのもポイント。動植物が集まる環境(ビオトープ)を自然に生み出す特性を持つ。