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2001年5月13日

”環境石”と山野草アレンジ


2001年5月13日 

日本ナチュロック佐藤俊明専務 新型ガーデニングの本出版
“環境石”と山野草アレンジ
自然生態系保護へ提案

自然の生態系を守る環境づくりは、身近なガーデニングから――。南都留郡西桂町倉見に山梨の拠点を置く「日本ナチュロック」(本社・東京都港区、佐藤悦三社長)は12日までに、同社の佐藤俊明専務が企画した「自然派スタイルのスモールガーデン」を出版した。
この本で提案しているのは軽石や溶岩などの石と山野草などを組み合わせた新しいタイプのガーデニング。洋式ガーデニングと異なり、日本の風土と相性が良いのが特徴という。
佐藤専務は「石や植物の自然の姿を楽しめるから、肩の力を抜いて取り組めるのが特徴。この自然派ガーデニングを続けていると、チョウや鳥などが集まり、失われた生態系の復活にもつながる」と話す。
本の中では、溶岩や石を使ったプランター作りや山野草などの植え方、水と植物、溶岩を組み合わせて自然の生態系を作るビオガーデンなどを具体的に紹介している。
また川が生態系に果たす役割なども取り上げている。
佐藤専務は富士吉田市生まれ。「ヨーロッパの川や街並みに、むき出しのコンクリートはない。地場の石が使われ、景観になじんでいる」と感じたことをきっかけに、一九八五年にコンクリートと天然石を複合させた製品「ナチュロック」を開発し、八七年の「日本ナチュロック」設立に携わった。 以来、コンクリートを覆うことができる軽量のビオボードや溶岩を使ったビオガーデンキットなどの環境製品を多数手掛けている。また、コンクリート製品メーカーの国際会議「BIBM」で論文を発表するなどして活躍している。
佐藤専務は「この本が環境について考えてくれるきっかけになればうれしい」と話している。

 「自然派スタイルのスモールガーデン」はメディアアックス発売。千百四十三円(税別)。
売り上げの五%は、三宅島復興のための寄付に充てる。